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失われた文明はあったのか?

失われた文明の知恵とはなにか?

「神々の指紋」をどう読むか?


Q:失われた文明はあったのか?

A: 失われた文明には二種類ある。一つは既知の失われた文明であり、古代マヤ文明、古代エジプト文明、古代インダス文明、古代中国文明などがある。これらは存在が分かっており研究されているが、全貌は明らかにされていず、いまだ未知のことが多い。

もう一つは、未知の失われた文明で、既知の失われた文明の前に存在していたのではないかと推察されている。

なぜこのように推察されるかというと、既知の失われた文明を解明すると、現代科学で解明されたことを、すでに知っていた事実がたくさん出てくるからだ。たとえば航海に必要な正確な経度の計算は一八世紀になるまでできないと言われている。ところがもっと古い地図のほとんどの経度は極めて正確なのだ。また、マヤ文明は高度の天文学を持っていたが、日常生活の必要をはるかに超えるものだった。古代エジプト文明は高度な宇宙学を持っており、宇宙と人間の関係について現代科学を凌駕する知識を持っていた。たとえば古代エジプトでは手術をするのに、天体の動きを見て、適切な時間帯を選んでいた。

このような高度な知識は既知の失われた文明が独自に開発したとは思われない。他の知識と釣り合いが取れないからだ。そこで未知の失われた文明が存在したのではないかと推察されることになる。

未知の失われた文明が存在した可能性は論理的・科学的に高いと言えるが、まだ証明されていない。世界中に失われた文明の存在を思わせる謎がたくさんあるが、まだほとんど解明されていないのだ。

人間が一〇〇歳まで生きることは珍しいし、過去はすぐに忘却の彼方へと追いやられてしまう。未来も未知だが、過去も未知だということが分かってきたのが現代なのだ。

Q:失われた文明の知恵とは何か?

A: 現代の科学が発達すればするほど、古代文明の宇宙観、哲学が正しかったことが証明されている。古代の人が知っていたことを現代文明は再発見する途上にあるようだ。

現代人は教科書に洗脳されて、以下のような古代の思想は馬鹿げていると一笑に付す。だがそれは正しいのだろうか? それを探っていきたいと思う。

・「気」のエネルギーの存在:
「気」のエネルギーの存在は、古代から知られていたが、現代では東洋のみならず欧米でも常識となりつつある。だが、まだこのエネルギーの活用法や増幅法は、十分に解明されていない。「気」のエネルギーが高まると、個人のもついろいろな能力が開花するのは間違いないようだ。

・不老長寿の秘密:
古代の書物には三〇〇歳や七〇〇歳まで生きたという記述がある。また中国では不老長寿の方法を求めて皇帝が使節団を派遣した。失われた文明では、三〇〇歳や七〇〇歳まで生きた人が実在したのではないだろうか? 古代の人々はその事実を知っており、失われた知識を取り戻そうとしていたのではないだろうか?

環境を整えれば、一本のトマトの枝が三万もの実を付けることは良く知られている。人間も環境さえ整えれば、三〇〇歳まで生きられる潜在能力を持っているのだろうか?

・リンガ(男性器)をなぜ信仰するか:
リンガの信仰は日本の縄文文化だけでなく、インドの古代文明など多くの文化に存在する。普通の人ならリンガを信仰するなんて古代人も物好きだと思うだろう。だが、どうやら信仰には根拠があるようだ。その秘密の解明はこれからさらに進むだろう。

・精緻な石壁の謎:
世界中に精緻な石壁の伝統がある。それも巨石を使っているところが不思議だ。エジプトの大ピラミッドの王の間は七〇トンの巨石一〇〇個で構成されているが、石と石の間には針すら差し込めない。ペルーのオリアイタンボの神殿を構成する二〇〇トンの巨石も見事につなぎあわされている。インカの石壁は巨石ではないが精緻な作りで、内部構造が複雑だ。インカの石壁に似た石造りはハワイやイースター島、マヤ文明、タヒチ島近辺にも存在する。精緻な石造りの文明がグローバルに存在した時代があったのではないか? 

・輪廻転生の謎:
太古の人々が確信しており、最近になって再発見されていることの一つが、「魂の生まれ変わり」だと思う。私も五〇歳を過ぎてから、衰える身体と、意気盛んな「魂」とのアンバランスに違和感を感じている。昔の人は「三つ子の魂、一〇〇までも」と言ったが、確かに五〇歳を過ぎても「魂」は子供の頃と変わりがない。今でも「気分はガキで」、夢と希望に満ちあふれ、青春真っ盛りの気分だ。ところが白髪は増え、足は遅くなり、お腹は出てきて、肉体は衰える一方・・・これには違和感を覚える。

本当に魂は生まれ変わるのか? 前世や後世があるのか? それに対する判断は、人それぞれ異なるだろう。確かなことは、古代エジプト人であろうと縄文人であろうと、中国人であろうと、インド最古の文献「ヴェーダ」の基礎となったアーリア人であろうと、南米のアイマラ族であろうと「魂の生まれ変わり」を堅く信じていたことだ。「魂の生まれ変わり」の思想を軽べつするようになったのは、ここ二〇〇〇年のことだ。どうやら人生は「死んだら無だ」と言い切れるほど単純ではないようだ。

Q:グラハム・ハンコック著「神々の指紋」をどう読むか?

A: 大ベストセラーになった「神々の指紋」に感銘を受けた人も多いが、一方、批判の声も強い。まず知っておくべきは「神々の指紋」は欧米的な「討論=ディベート」の本だということだ。古代に失われた文明があったことを証明してくれる親切な解説書ではない。したがって、「現代の常識はおかしい」という疑問ばかり掲載され批判されている。この本は、一つの見解として読めば、大変に面白く、また重要な指摘もしていると思う。

グラハム・ハンコックは親しい友人なので、弁護するわけでも、彼の書いたことのすべてが正しい思っているわけでもない。だが、彼の直感「人類は記憶喪失に陥っている。先史時代には謎がたくさんある」は正しいと思う。また彼の著作をいくら批判しても、世界中に存在する謎が消えるわけでもない。例えば「経度の謎」「スフィンクスの建造年代の謎」などは、これから明らかにされていくに違いない。これから大切なのは、謎に心を閉ざすことなく、現代文明の知識に謙虚になって追求を続けていくことだと思う。


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