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ミャンマー友好の旅現地報告書
2000/11/19 GYU ミャンマーって危なくないの? 昨年の暮れのことだったろうか。日本とミャンマーの学生の交流プログラムを始めようと大地舜氏から声がかかった。いっしょに楽しい時間を過ごす人を、国境を越えて探しにいくようなものだから、ぜひ、このプログラムを立ち上げたいと思った。大学生や若い人に興味のある人はいないか、と探したが、なかなか出てこない。興味がないというより、ミャンマーについて、まったく知らないという人が多いのだ。ならば、とにかく自分が行って、どんな国だか語る人になろう、と出発を決めた。もちろん右側が好絵さん。
でも、本当はどきどきしていた。GYUリーダーの大地舜氏が安全だというのにもかかわらず、もしかして、拘束されてしまったり、民衆の蜂起に巻き込まれたりしてしまうのではないか! などと、要らぬ妄想を働かせていた。この国については、軍事政権、強制労働、刑務所での虐待、外国人記者の拘束、アウンサンスーチー女史の軟禁…なんていうマイナスのイメージの記事しかなかったし、「ボディガードとしてついていく」なんて言う人も出てくる始末で、最悪の事態を考えて行かなければいけないところなのではないかと思わずにはいられなかったのだ。
ガーデンシティ・ラングーン 道端に座り込み、おしゃべりやゲームに興ずる男たち。マーケットの日陰で、客が来るのを待つ女主人。寺院の木の下で、静かに語り合う恋人たち。はだしで寺院を歩き、ぺたっと座り込んでは、祈りをささげる人々。あっけないほどの平和な生活がそこにあった。まるで公園の中に町があるように見える。
いつもの「なんでも見よう、やってみよう、多くの人と話そう」の根性がよみがえった。GYUとしてこれから何ができるのかを調査するのが今回の目的。学生さんを連れてきたのなら、彼らをサポートするのが私の役割かもしれないが、今回は、私が主役だ! ぐらいの勢いを持ってしまったのだ。
新しい友達みつけた! 今回の旅のホストはミャンマー日本友好協会。我々を出迎えてくれたり、パーティや視察のアレンジを一気に引き受けてくれたのは、副総裁のミャミャウインさん。彼女がいなければ、GYUの活動は始まらなかっただろうし、この旅も実現しなかったに違いない。ウェルカムパーティ、高校視察、ホームパーティ、ミャンマーソングカラオケ、国内旅行などの設定に尽力してくれた。協会のみなさんは、10日間、いろいろな形で我々と時間をともにしてくれた。最も時間を割いてくれたのは、国内旅行にいっしょに行った3人だ。
若い尼さんも托鉢をする。
マーラさん、マッカイさん、ナインさんとともにマンダレー、バガンを旅した。マーラさんは日本にご主人を残し、息子さんにミャンマー人としての自覚を持たせるため、こちらで子育て中。日本ではレストランをいくつも掛け持ちして働き、自らも東南アジアの食材を扱う店を切り盛りする働き者だ。ナインさんはミャンマー一のアイスクリーム会社の御曹司。とっても気を使う男で、何かと先回りして、用意をしてくれ、私たちを喜ばせようと苦心していた。マッカイさんは来年から日本に留学に来る予定。周りの人に言葉を聞きながら、一生懸命、日本語をしゃべろうとしている。 仏教は生活に溶け込んでいる。 毎日、深夜すぎまでビールを飲んだ。ホテルの従業員は、ミャンマーの女性がお酒を飲むことに目を丸くしていた。仏教の教えで女性はお酒を飲まないものとされている。そんな習慣を切って捨てるマーラさんは豪快だ。「ミャンマー」と「マンダレー」という銘柄のビールを交互に何本飲んだだろう? 2つともラガータイプのあっさり味。何本飲んでも酔わない軽いのど越し。湿り気を含む夜風に吹かれながら、将来の夢や仕事のことなど、日本人の友達としゃべるように普通におしゃべりした。みんなで手相を見合って、キャーキャーと笑った。
生きる仏教![]() マカイさん。
どこに行っても、誰もが私の手相を見ては「お金は苦労しないで手に入るけど、全部使ってしまう」と言う。バゴーの尼僧にも同じように言われた。加えて、「今年中に外国人と結婚する。でも、その結婚相手は良い人ではない」。あぁ、悩ましい。
ミャンマー人になる!?![]() 買い物をするマラーさん。
文化のことを知るためには、衣食住を知ることが必要。旅行中は現地のものを食べるのは基本中の基本。旅をすることは「都市を見ること=建築を見ること」と鈴木博之氏が言っているように、それも実践済み。後は、実際に衣料を身に付ければ「衣食住」を制覇できる。
日本人よ、ルックアジアだ![]() ナインくん(中央・白シャツ)。
バゴーであった退役軍人は日本に来たことがあると、アルバムを見せた。勤勉で、規律正しい日本人を尊敬していると胸を張って言う。しかし、それを聞いて、今の日本の若い世代の問題を思わずにはいられなかった。彼の日本人像はありがたいが、本物ではない。ミャンマーの人に等身大の日本を見てもらいたいとも思った。 最近の仏像はネオンサインのようにけばけばしい。
・現地報告書(飯森好絵・大西彩) ・写真集 |
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