kitombo.com | 手相の科学 | 2008年7月28日
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手相の科学
「手相の科学(128)
第二部  第一章(2)」

大地舜
7月28日

 手相占いから手の研究を始めた多くのまじめな思索家は、手を観ると人生で何が起こるかを見ることが出来るだけでなく、未来までが示されている現実に戸惑います。実際のケースを見ると、未来が示されていることが多く、なぜそのようなことが起こるのか、説明に困るのです。
 現在では手のひらの線の機能について、二つの解釈が確立されています。この二つの組み合わせで線の機能が説明できます。第一に、線はその方の心の持ち方で変化することが証明されています。その方の性向や性格に大きな変化が起こると線も変わるのです。さらに健康状態や精神的な強さの状態でも変化しします。またある事件が強烈な印象を人の心に与えると、線が変化します。
 そこで言えるのは、手のひらの線は、その方の心の状態を直接的に反映していることです。つまり、心が線を作り管理し変化させているのです。
 このことで、手の線があるひとの過去の人生における出来事を正確にしめしていることが説明できます。過去において頭脳に印象を与えたことが線として現れるのです。この面に関する手の線の有用性は十分に理解されています。
 問題は、なぜ手のひらの線が、未来に起こる出来事まで正確に示しているかです。これを説明するのは簡単ではありません。
 科学者による最近の実験によると、人間の心、あるいは意識は二重になっています。一つは物質世界で働く心・意識で、見たり触ったり出来ることしか意識しません。もう一つの心・意識は、スピリチャルな世界に存在します。つまり見ることも触ることもできない、充分な説明もできない世界に存在する意識であり心です。
 二つ目の心・意識は、物質的な世界に、ときどきしか姿を現しません。だから発見が遅れたのです。最初の世俗的な心と意識には限度があります。それらが認識できるのは起こった出来事、あるいは目の前で起こったことだけです。この世俗的な心と意識は、未来の幕の先を見ることは出来ませんし、物質世界の現実を超えることも出来ません。ただ現在が分かるだけであり、それはすぐに過去の出来事となります。
 一方、私たちの内部の意識、あるいは無意識、あるいはスピリチャルな心には、そのような限界がありません。これらは何が起こったかを知るだけでなく、何が起こるかも知っています。これらは私たちの地上の肉体という牢獄の中に閉じこめられていなく、地上を越え未来を覗くことが出来るのです。
 心が手のひらの線を作り、管理し、変化させることが真実ならば、線は世俗的・物質世界の意識だけでなく、スピリチャルな実体のない意識の影響も受けることでしょう。一つの意識が過去と現在を支配し、もう一つが未来を支配するなら、二つ意識あるいは心で過去・現在・未来が支配されます。そして過去・現在・未来への影響は、心を反映する手のひらの線に表れるのです。
 この仮説の正確さは、次の二つを根拠としています。
 第一:心は、手のひらの線を作り、管理し変化させる。
 第二:二つの心があり、一つは世俗的で実体があり、もう一つはスピリチャルで実体がない。それぞれが独自に機能する。
 これらの二つの見解が正しいなら、論理に破綻がなく、私たちの仮説が正しいといえるでしょう。つまり「手のひらの線がなぜ未来を見通しているのか?」という疑問も解消されるわけです。
 この仮説の第一の部分に関しては、私自身の経験を語れますし、多くの手相見が同じ経験をしています。つまり新しい線が生まれ、古い線が変化したり消滅することを目撃しています。しかもそれは確立された線の見方の法則に従っています。この事実は、観察する気のある人ならば、誰でも証明できます。過去五年間、私はこのことに関して特別に研究してきました。その結果、このような変化が起こった多くの記録を所有しています。
 この記録は膨大なので、一つ一つのケースを掲載することは不可能です。しかし、手のひらの線が、新たに生まれ、変化し、消えることは、広く知れ渡った事実です。手相見ならば誰でも知っていることですし、この点に関して反論する人はいないと思います。
 二つの心が存在するという2つ目の基礎については、多くの科学的研究が存在し、既にその事実が証明されているといっていいでしょう。過去・現代の多くの偉大な科学者や学者が、探求の結果を明瞭・詳細に記録しています。その結果は疑う余地が無いほど心は二重に存在することを示しています。心は無限の空間で働き、物質という環境には制約されません。そして多くの場合、未来も覗くことが出来るのです。
 ここで、事実を示すそれぞれのケースを提供しようとは思いません。このことに関しては膨大な資料があり、読みたい方は、簡単に書物を入手できると思います。そこで私は、すでに証明されているとだけ述べます。そしてそれを仮説の基礎とします。
 これまでのことをまとめますと、手相の基礎について2つの前提を述べました。これらが正しければ私の仮説も正しくなり、手のひらの線の役割が明確になります。この二つの前提は正しいことで間違いないので、私たちの仮説も正しいといえます。線は心によって作られ、管理され変化するのです。二重になっている心は過去と現在と未来の知識を持っています。その知識は手のひらに線の地図として描かれており、理解できる人ならば簡単に読めます。
 ただ、誰もこの人生地図が変わらないとは言っていません。私たちの人生計画はいろいろな事態によって変化します。他人から影響を受けることもありますし、事故もあります。強烈な渇望に強い決意が伴ったり、あるいは健康が損なわれても変わります。
 したがってこれらの変化が起こるときは、その出来事に従って、新しい線が生まれたり、十字が生まれたり、線が消えたり弱まったり、強くなったり変化します。人生の地図を作っているオリジナルの強い線は、心の変化とともに特別の線が消えたり薄くなったりします。

(つづく)

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